ISSUE SPECIAL

ISSUE SPECIAL "INTERVIEW #09" AMERICANA

2017.05.18

AMERICANA DESIGNER : HIROSHI KOJIMA

「慣れていて、馴染んでいて、ちょっと生活感があったほうがカッコ良く見えると思う」

ブランド創立から17年。スポーツ、ミリタリー、ワークなどアメリカ古着の要素をデザインソースとした「アメリカーナ」の服には、洋服好きなら分かる"通"な魅力がたくさん詰まっている。Tシャツ、スウェット、パーカー、チノパンにデニムといった日常使いの定番アイテムなのに、どこか気が利いている。それはTシャツ1枚にもパターンを引き、トワルチェックを行なうという丁寧なモノ作りへの姿勢が活きているからだろう。「アメリカものが大好き」と語るデザイナー小嶋さんに、ブランド誕生時のことやファッションに興味を抱き始めた10代の頃からのことを色々聞いてみた。

ブランドの魅力でもあるこなれ感やカッコつけないカッコ良さ、は小嶋さん自身を表すような言葉だった。

--いつ頃からファッションに興味を持ち始めたんですか?

東京生まれです。下町でオシャレな所は何一つない街でしたが、兄貴からの影響が大きかったので、小学生の頃から兄貴のお古のコンバースやナイキを履いていて、兄貴のポパイを盗み見していました。ファッション通信をテレビで見たり、隣が化粧品屋だったので母がもらってきた花椿を読んだり,家庭画報なんかも写真が好きで見ていました。仕事にするとは夢にも思っていませんでしたが、そう考えるとファッションが好きだったんでしょうね。

--やはり、アメカジがルーツにあるのでしょうか?

ずっとアメリカものへの興味がありました。ちょうど渋カジ世代ですし。当時、友人の中で1人アメリカものが好きなやつがいて、小5くらいの頃から一緒にアメ横に週2~3回通っていました。中学の時には不良のかっこいい友達がいて、彼はリーゼントで靴もオールスターを履いて、ガレッジパラダイスとかクリームソーダの服を着ていたんです。そいつと知り合ってから原宿に行きだして、不良友達の女の子がタケノコに入っていて。ホコ天で踊るロカビリー達がエンジニアブーツを穿いてMA-1を着ている姿に憧れていました。とにかく中学時代はブーツとMA-1買うのが夢でした。

でも、家では僕のファッションは理解してもらえませんでしたよ。リーバイスのホワイトデニムを買って帰ったらおやじに「そんなヤクザみたいなパンツ、返してこい!」って怒鳴られたんです。ほんとは素足にローファーを履いて、プレッピーみたいに着こなしたかったんですけどね。

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--ファッション業界へ入るきっかけは?

文化(服装学院)に入って、その後、友人がセレクトショップに入っていたのでそこでバイトを1年半くらいしていました。24歳頃、前職であるインポートメーカーに入って出荷や倉庫整理からスタートしました。その後5年ほど勤めて30才で「アメリカーナ」を立ち上げました。

当初はブランドが続くとは思っていなかったんですよ。ただ、1人で何かやりたいというのがずっとあって。では、ダメ元で一回やってみよう!と。でも、生地屋さんも工場も知らずに、ものづくりのことは一切分からずに始めたんです。すごい勇気ですよね?(笑)。周りの友達が裏原宿のレディスブランドで働いていたので、友達の事務所にしょっちゅう行って全部紹介してもらいました。

--どのような想いで「アメリカーナ」を立ち上げたのですか?

あの頃って、古着とかモードとかドレスとかはっきりとカテゴリー分けされ提案されてた時代で、洋服屋が偉いみたいな感じは当時から嫌いでした。もともとストリートファッションが好きで、ひとつのテイストではなくてさまざまなテイストを混ぜるのが楽しくて洋服で遊んでる感じでした。どこかで見たことある組み合わせじゃなく色んな要素を好きなように混ぜて着ている方が洋服に慣れてる感じがするじゃないですか。どんなことでも、慣れてて自然なほうがカッコ良いですよね。例えばレストランとか居酒屋でも、常連だったりして「ここはコレが美味しいんだよ」と言えたりとか。それと同じで、洋服も馴染んでいた方が、そしてちょっと生活感があるほうがカッコいいんじゃないかなと思ったんです。僕がもし出来るとしたら着飾らない方のファッション、みたいな気持ちがありました。

--カッコつけず、普段着られる服というイメージがありますよね。

デビュー当時は気取ってるブランドが多かったので、既存のものに対してちゃかしている部分がありました。うちの服は、あくまでもメインの服に付け加えるアイテムとしての提案です。これを入れると抜けた感じになっていいんじゃないですか?メゾンブランドの隣にTシャツ入れれば丁度いいんじゃないですか、というようなイメージなんです。ほんとに自分でも売れるとは思っていなくて、周りの人たちも「けっこう売れちゃったね」と驚いていたくらい(笑)。

人って、見た目そのままだとつまらない。きれいな格好をしている事が多い人ほど休日のカジュアルも上手だったりすると人間的な奥行きを感じちゃいます。もちろんその逆も然りですが。ファッション云々ではなく一種のギャップみたいなものが人を魅力的に見せると思うんです。きれいな最前線のレディースがあってこそのうちの服。前に出て行こうとは思わないので。ヒール靴がある中でこそ映えるのがうちの服。あくまでも隙間をやりたいと思っています。

--服作りのアイデアはどうやって探していますか?

僕は男だから、正直レディースでわからない部分が沢山あります。ですから少しでも女性と同じ感覚になっておきたいというのはあるのでショップで服を見たり雑誌も見たりはして感覚は共有できるようにしています。例えば女性が次はパンツが太い方がいいなあというタイミングに合うように。

デザインする時には、今のお客さんの今の気分を想像して、着丈、身幅など着たときのアウトラインのイメージを決めてからアメリカの軍もの、ワーク、スポーツテイストなどのディティールを混ぜていくといった作業です。多分これらのテイストがなくなると、うちではなくなってしまうのでデザイン要素としては意地でも入れています。

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--アメリカーナの意味は?

アメリカベースのヨーロッパこなし、だとその時は思っていました。みんなには「その名前は変だから辞めた方がいい!」って言われましたよ。売れると思ってなかったし名前はなんでもよかったので、気軽につけたんです。ただ、気取った意味深な名前は恥ずかしいとは思っていました。タグは、古着のタグみたいで、これがレディスの服についていたら面白いだろうなと思いました。

--今でもアメリカものが好きですか

好きです。実際にアメリカに行ったのは22才くらいからで、といっても行くのはNYとロサンジェルス、あとはインディアンジュエリーで有名なアルバカーキとかしか知らないのですが。ヨーロッパだとパリが好きですね。インポート会社にいた頃は、出張でドイツやオーストリアに2〜3週間滞在していて、パリには最後に行っていました。ドイツではホテルと工場の往復だから気分が落ちていたけど、最後にパリに買い物に行くと気分がぱーっと明るくなりました。特に、パリのセレクトショップ「アナトミカ」には感動しました。雑なディスプレイも絶妙にかっこよくて、それを見て自分の好きなスタイルに気づいたような衝撃がありました。

--カットソーを作るにもトワルチェック(通常、ジャケットやドレスなどを作る際に行われる工程)をしていると聞いて驚きました。

パタンナーがいるので、頭の中で考えたものを立体的に見るために※トワルを作っています。その次点で修正をかけていれば工場からは9割くらいの完成度であがってくるので理想に早く近づけるわけです。トワルで一回確認したほうが仕事は丁寧だと思う。Tシャツを作るのにパターン図を出しているところはないぞと、はじめは工場に不思議な顔をされました。別に拘っているわけでもなんでもないのですが、単純に微妙なシルエットのバランスや立体感は寸法だけでは無理で、パターンがないとできないんです。当時は特に、Tシャツに対する価値観の違いだったんだと思いますね。

※トワルとは、人台にシーチングという布で作成したアイテムを着せ、実際のイメージと照らし合わせる工程。

--お休みの日には何をしていますか?

近所の公園に犬の散歩に出掛けたり。あっでも、全然オシャレな感じではないんですよ。ちなみに犬は外で飼ってますし。そう、番犬スタイルです。本当は室内で飼うのがカッコいいなあ、と憧れていたんですが。自分が子供の頃も外で飼っていたのでなんだか慣れないんですよね。

「Americana」LINE UP

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LONG SWEATSHIRT ¥18,000+tax 

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BACK LONG PULLOVER ¥17,000+tax

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T-SHIRT ¥9,800+tax

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BACK LONG HOODIE ¥19,000+tax

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SHIRT ONE PIECE ¥21,000+tax BAG ¥13,800+tax

★AMERICANA入荷日に関して

新宿ルミネ店・有楽町ルミネ店・大阪店⇒5月20日(土)14:00先行発売

横浜ルミネ店⇒5月20日(土)先行発売

※時間は直接店舗にお問い合わせ下さい。(14:00以降を予定しております)

その他の店舗は5月25日(木)に発売いたします。

17092510007710 MIAMI トートバッグのみ全店6月2日(金)に発売いたします。

※配送の都合上、発売時間が前後する可能性がございます。

※詳細は各店にお問い合わせください。

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